第22回まつもと演劇祭参加劇団紹介


今年のラインナップご紹介です。

 

今年は、岸田戯曲賞最終候補×2団体、「日本の劇2016」受賞団体ありと他では絶対見られないラインナップです。お見逃しなく。

各団体のリンクをクリックすると、該当団体の場所にジャンプします。

【まつもと市民芸術館小ホール】

劇団モカイコZ(上田市)/オイスターズ(愛知県)

 

【深志神社天神会館】

劇団タヌキ王国(松本市)/綾乃テン(神奈川県)

 

【池上邸蔵】

幻想劇場◎経帷子(松本市)/光の領地(大阪府)

 

【ふれあいホール】

HOME(松本市)/ユニークポイント(静岡県)

 

【ピカデリーホール】

空想≠カニバル(長野市)/趣向(神奈川県) 


劇団モカイコZ(上田市)

イエロー・ウエスト」 


まつもと市民芸術館小ホール

9月23日(土)14:00-15:00/18:30-19:30
9月24日(日)11:30-12:30/16:00-17:00

 

作・演出

篠原拓夢

 

出演

有賀慎之助

奥堀まゆバイオ手塚

篠原拓夢

山﨑到子(演劇企画集団 0 Gravity)

あらすじ

スキャンダルのゴールドラッシュや〜!!!

いつかのどこかのアメリカ西部っぽい荒野。

雑誌週刊ウエストのカメラマン・ビリーは他人のでっかい秘密を撃ち抜こうと日々奮闘していた。相棒のライター・アニーとともに狙うのは絶対に写真を撮らせてくれないアイドルプロダクション・カラミティーズ事務所。

上司が監獄にぶち込まれたり、ライバルに邪魔されたりしながら、ビリーとアニーはいつの間にかとんでもない戦いに巻き込まれていく。

カラミティーズの女社長・ジェーンの野望とは!?

劇団モカイコZが贈る超B級お祭り西部劇、かみんぐすーん!


団体プロフィール
2013
 年、長野県上田市で旗揚げ。篠原拓夢の脚本と演出による作品を上演する。
信州小劇場界をざわつかせながら、目下活動中。
近年は独自の音声番組「じゃない方」の配信や即興コント劇「一撃離脱劇場」などで観劇の裾野を広げる活動にも精力的に取り組んでいる。

 

劇団ホームページ

劇団モカイコZホームページ


オイスターズ(愛知県)

「無風」

 

まつもと市民芸術館小ホール

9月23日(土)11:30-12:30/16:00-17:00
9月24日(日)13:30-14:30


作・演出

平塚直隆

 

出演

太田侑伽(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」)

加藤玲那(フリー)

川上珠来

鈴木理恵子(フリー)

布上弥佳(フリー)

佐木崎未穂

藤島えり子(room16)、、、

あらすじ

これは物語ではありません。大海に浮かぶ帆船の乗組員の気持ちになってみてください。

一ミリも動かず、見渡す限りの水面は、鏡のようになっていて、空との区別もつかなくなっている事でしょう。何もない舞台に身一つで立つ女優。物語という風が吹けば、彼女は生き生きと動きだす事が出来るのでしょうが、そんな風は吹きません。それなのにここには身体を支える柱も身を隠す壁もない。自らの足で立ってそこに居なければならないのです。

 

 

団体プロフィール
2008年旗揚げの名古屋の劇団。「過剰なまでに会話劇」を劇団のスタイルとし、不条理な状況に追いつめられる人間をドライな会話で浮かび上がらせる。
代表・中尾達也。作/演出の平塚直隆は、第16回劇作家協会新人戯曲賞最優秀賞や、若手演出家コンクール2011最優秀賞など数多くの受賞歴を誇る。『ここはカナダじゃない』にて第61回岸田國士戯曲賞最終候補。

 

劇団ホームページ

オイスターズ公式ホームページ


劇団タヌキ王国(松本市)
1 on 1~役者の呼吸が聞こえる場所~」

 

深志神社天神会館

9月23日(土)15:30-16:30/20:00-21:00(Aプログラム)
9月24日(日)13:00-14:00/17:30-18:30(Bプログラム)

 

作・演出

劇団タヌキ王国


出演
曽根原史乃
本沢誠
三井淳志




あらすじ 

1 on 1。役者対役者。そして、すぐ側で見る観客。安っぽい芝居をしたってすぐに見破られてしまう。本気の役者と役者が正面から向かい合った時、そこに演劇の本当の姿が見えてくる。ある状況にある関係性の2人が現れます。それもリアルに。ぜひその目に松本演劇のリアリズムを刻みつけて下さい。

団体プロフィール
松本演劇界の異端児、毎回問題作を上演している劇団タヌキ王国。絶対見逃せない芝居がここにはある!

 

※一部出演者等が変更になりました。


綾乃テン(神奈川県)

 「人形舞台 雨夜の緋い月」

 

  

深志神社天神会館

9月23日(土)13:00-14:00/18:00-19:00

9月24日(日)10:00-11:00/15:00-16:00

 

綾乃テン 

演出

亀井亨

 

出演

綾乃テン 

 

あらすじ

山を五つ越した先の村祭りで、娘は、ある若者と出会い恋に落ちました。若者を忘れられない娘は、毎夜五つ山を越え若者に会いに行くようになる。娘は、土産に持った米が餅に変わるほど身体が熱くなっても山を越え続けた。やがて若者は、毎夜訪ねてくる娘を恐ろしく感じはじめ、娘を崖から落とすことを決心した。雨夜の晩に突き落とされた娘の緋い涙が、崖いっぱいに広がり、真っ赤なつつじをそこに咲かせました。

 

団体プロフィー

舞踏家 関由美子  人形師 百鬼どんどろ 岡本芳一に師事。

19歳で舞踏に出会い、舞台活動を開始する。舞踏のメソッドによる物質的な身体の思想から、人形や面を遣っての作品づくりへと変化していく。人形や面などは自ら手がけ、一人で二人称を演じる舞台作品を展開している。自主公演・ダンスイベント・映画出演の他、東京都公認ヘブンアーティストとして大道芸も活動中。

 

劇団ホームページ

人形・舞 綾野テン


 幻想劇場◎経帷子(松本市)

「夕暮れ坂の向こう側」

 

池上邸蔵

9月23日(土)12:30-13:30/18:00-19:00(Aキャスト)

9月24日(日)13:00-14:00/17:00-18:00(Bキャスト)

  

作・演出

廣田謙一

 

出演

はりけん

北斗七星

鎌倉志帆

(B)きむらまさみ

木村真美

家田典和

(A)まゆみ。

レイ(BLUES)

溝口桂子(シアターTRIBE)

※ABはダブルキャスト

 

あらすじ

施設で暮らす身寄りのない痴呆老人。子供のころ住んでいた街、その街はずれにある夕日に照らされる急坂「夕暮れ坂」の坂の上に家からは、街の全てが見渡せた。夕暮れになると街に降りる水商売の母を切ない気持ちで見送った。宝物だった緑色のビー玉、ブリキのバケツに浮かべたショウノウ船。老人は置き去りにした思いを取り戻すため、心の中の友とともに、ふるさと「夕暮れ坂」を目指す。

 

団体プロフィール 

松本で活動する地方劇団。あがたの森でテント公演を行うなどの前身「劇団モノリス」を母体とし、2000年に旗揚げ。「盲人書簡」「犬神」等、寺山演劇を独自の解釈で再構築する試み、市街地での路上劇、映像作品、また宮沢賢治などの朗読劇も。オリジナル戯曲は、アングラテイストの楽しくシュールな幻想劇。まつもと演劇祭には毎年参戦し、2004年には審査員特別賞を受賞。


 光の領地(大阪府)

仙台短編戯曲賞ノミネート作品「振って、振られて」

 

池上邸蔵

9月23日(土)10:00-11:00/15:30-16:30

9月24日(日)10:00-11:00/15:00-16:00

 

くるみざわしん(光の領地)

演出

増田雄(モンゴルズシアターカンパニー)

 

出演

小石久美子(劇団大阪)

藤田和広

宮村信吾(劇団EN)

 

あらすじ

N大学法学部の研究室では主任教授の林典子が引っ越しの準備をしていた。この日、基本的人権に関する条文を改定することが決まり、改悪反対活動をしていた彼女は身の危険を感じて国外への脱出を決めていた。共に活動していた山中がやってくるが、彼はどうしてよいかわからず途方に暮れる。そこへ、憲法変更推進派のリーダー椿正教授がやってきて二人を説得しようとする。三人の間でもう一度憲法をめぐる論議が始まろうとしていた。

 

団体プロフィール

平成20年旗揚げ。同年に「うどん屋」(第18回テアトロ新人戯曲賞佳作受賞作)を大阪で上演。26年には愛知芸術劇場主催の文豪コネクションに参加。伊丹市、名古屋市、神戸市で「漱石狂言『坊っちゃん』」を上演した後、27年には同作を松本市、大阪市で上演した。平成26年には光の領地・虚空旅団提携公演「ひなの砦」も大阪で行い、同作は翌27年のOMS戯曲賞佳作を受賞。本年は「同郷同年」が『日本の劇』戯曲賞2016最優秀賞を受賞。

 

劇団facebookページ

光の領地


 HOME(松本市)

「HOME」

 

ふれあいホール

9月23日(土)10:30-11:30/16:00-17:00

9月24日(日)13:30-14:30/17:30-18:30

  

如月ジロー

演出

神戸カナ 

 

出演

りの

さゆり(ぴかぴか芝居塾15期生)

あゆみ

彪我

あっしー(ぴかぴか芝居塾15期生)

とも(ぴかぴか15期生)

ダイモン(ぴかぴか芝居塾15期生)

 

あらすじ

夏休みのはじまり。母・多美が娘・みさきに言った。

「ねえ、一緒に旅に出ない?」

こうして、始まる母娘二人旅。電車で出会った女・千鳥は行き先が一緒だからと付いてくる。旅は道連れ世は情け。着いた先は港町。穏やかな空色の水面は、夏の日差しを受けてキラリと輝いた。この町で民宿を姉妹で切り盛りするつかさとあきは、不安そうな顔でこの一行を待ち受けていた。穏やかな水面のように変化のない日常は「旅」と共に荒れていく。

 

団体プロフィール

まつもと演劇連合会主催、ぴかぴか芝居塾9期生出身で作られた劇団。そこから、徐々にHOMEに集まってきて今回はぴかぴか芝居塾15期生も仲間に入れて。ひとつの家の中でみんな仲良く暮らしている。そんな感じの劇団です。今は深刻な男子いない難に見舞われております。いつでも、アナタの変える場所を目指して。I’m HOME!


 ユニークポイント(静岡)

「3sheep」

 

ふれあいホール

9月23日(土)13:30-14:30/19:00-20:00

9月24日(日)11:30-12:30/15:30-16:30

 

作・演出

山田裕幸

 

出演

河野悟

宮山知衣

古市裕貴

 

あらすじ

ある地方都市の私立高校。年度末、3人の教師たちが3人の生徒の進級会議をしている。石井宏くんは学年の成績で、数学Ⅱ、世界史、英語ライティング、家庭科、現代文の5つの単位を落とした。読書家の木崎翔太くんは、遠足の後から不登校となり、出席日数が足りてない。そして吉田健吾くんは・・・。悩めるのは生徒なのか、それとも教師か。名古屋、静岡に続いての上演。

 

 

団体プロフィール

1999年、旗揚げ。山田裕幸の戯曲を上演する団体として東京で長らく活動を続ける。オリジナル作品の他、韓国演劇人との共同制作、韓国公演、フランス公演なども行う。また拠点となるアトリエセンティオのレジデンスカンパニーとして、演劇祭"センティバル"の運営も担ってきた。2015年、地域に根差した活動にシフトチェンジすべく、静岡県藤枝市に活動の拠点を移した。自前のアトリエでのレパートリーシアターを目指す。

 

劇団ホームページ

ユニークポイント


 空想≠カニバル(長野市)

「真空回廊」

 

ピカデリーホール

9月23日(土)15:30-16:30

9月24日(日)10:00-11:00/14:00-15:00 

 

作・演出

運上裕年

 

出演

富井沙里(空想≠カニバル)

岩松由佳
吉川種乃(信州大学劇団六連銭)

藤森麻衣

土屋あかり(演劇集団ココロワ)

川口哲(信州大学劇団レプリ館)

 

あらすじ

地球はここに、宇宙もここに、私たちの手の中には、水平線がある、山脈の稜線も、日付変更線も、グラフの線も、宇宙線も、ノートの枠線も、砂漠と空とを隔てる地平線も、励起した放射線も、生命線も、それを見つめる私たちもすべて、ここにある。私たちを一つ一つの電子とし、私たちの心を原子核とするなら、ここは確率の存在でしか無い、8の字を描くまぼろし、有るはずもなく、無いはずもない、領域の向こうにある、8の字を描くまぼろし。

 

団体プロフィール

2013年結成。劇団名の由来は映画『cannibalism』。作品の美術的な部分や時代的な背景に加え、カニバルという言葉の響きと、知る人のみ気づくキーワードになっていることから名付けられた。お祭りを意味する『カーニバル』はミスリード。メンバーチェンジの回数が多い劇団であり、メンバー構成毎に活動期間を「第○期」と分類している。現在の編成は第8期。まつもと演劇祭参加は『ウナウメ』、『君ガ咲ク街』、『ANDROGENA』に続き4度目。


 趣向(神奈川県)

趣向ジュニア「大阪、ミナミの高校生 2」

 

ピカデリーホール

9月23日(土)12:00-13:00/18:00-19:00

9月24日(日)12:00-13:00/16:00-17:00  

 

作・演出

オノマリコと精華高校演劇部

 

出演

庵ノ前弥ノ璃

奥田萌

田倉成美

中島隆登

渥美一稀

田村恭子

辻川慎太郎

羽路龍也

松尾絵理

片岡瑛人

温井茜

木内コギト(\かむがふ/)

 

あらすじ

大阪には「ミナミ」と「南」がある。「ミナミ」は都会で「南」は田舎。

わたしたちの学校は「南」にある。

「ミナミ」には人が多い。楽しそうな人が多い。

わたしたちは「南」にいる。「南」にはすこし寂しい人が多い。

「大阪、ミナミの高校生」はオノマリコと精華高校演劇部の共同創作のシリーズです。2016年度に神奈川、東京、佐賀、広島にて作品を上演しました。二年目の今作は学生たちの生活と恋愛を語りをまじえて描きます。

 

団体プロフィール

趣向:劇作家オノマリコのユニット。2010年発足。「劇作家が世界とできること」として、世の中の見えにくいものを演劇の手法で可視化できないか実践している。『THE GAME OF POLYAMORY LIFE』(2016年)で第61回岸田国士戯曲賞最終候補にノミネート。神奈川を中心に活動を展開中。

 

劇団ホームページ

趣向-shukou - 劇作家オノマリコの一人ユニット趣向のページ